神社のお祓いについて、その「意味」が気になる方も多いでしょう。
言葉としての意味のこともあれば「自分の場合はやる意味があるのか」というメリットやご利益について知りたい、という方もいるはずです。
この記事では、こうした「お祓いの意味」に関するさまざまな疑問や関心にお応えしていきます。
お祓いについて詳しく知りたい方も、やろうかどうか迷っているという方も、ぜひ参考にしていただけるかと思います。
- お祓いの意味は「罪穢れ(けがれ)災厄を取り除き心身を清浄な状態に立ち返らせる儀式」のこと
- 「毎年の神社の祭事」や「災厄よけのお札」を意味することも
- お祓いをやる意味がある人は、不幸続きの人など
- お祓いをやる意味がない人は、ご利益を信じていない人など
- お祓いと厄祓いの違いは対象年齢が厄年だけかどうか
- お祓いとご祈祷の違いは、ご祈祷は「良いことが起きる」ことを願うこと
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お祓いとは?3つの意味を解説

お祓い(御祓)という言葉には、以下の3つの意味があります。
- 災厄や穢れを取り除くために神社などで行う儀式(修祓・清祓式)
- 毎年6月や12月に神社で行う祭事・神事(夏越大祓・大祓)
- 神社から出す災厄よけのお札
それぞれの意味について詳しく解説していきます。
【参考】御祓|goo辞書
①:災厄や穢れを取り除くために神社などで行う儀式(修祓・清祓式)
まず、一般的なお祓いの意味はこちらです。
事故や病気などの災厄や、罪・咎(とが)・穢れ(けがれ)を取るために神社などで儀式を行います。
神社「など」というのは、たとえば新築する土地など「神社以外の場所」でお祓いを行うことも多いためです。
儀式自体は神道のものですが、場所は神社になるとは限らないということです。
②:毎年6月や12月に神社で行う祭事・神事(夏越大祓・大祓)
神社で行う祭事のことを御祓(おはらい)と呼ぶこともあります。
有名なのは大阪の御祓祭(おはらいまつり)で、大阪の各地の神社で毎年6月に開催されます。
一般的に大祓は新・旧暦の6月30日前後に行う夏越大祓(なごしのおおはらえ)と大晦日に行う大祓の事を指します。
半年に一度知らず知らずのうちに日常生活で犯した罪・咎、またそこから発生する穢れを人形に移して祓う神事、臨時に行う場合もあります。
特に有名な御祓祭を一覧にすると以下の通りです。
- 坐摩神社(22日)※いかすりじんじゃ
- 天満宮(25日)
- 住吉神社(30日)
見ての通り、それぞれ日付をずらして開催されています。
【参考】御祓祭|コトバンク
実は、辞書によっては「毎年6月と12月のみそか=三十日に行う」と説明されていることもあります。
毎年6月と12月のみそかに、神社で行う祭事。大阪の天満宮・住吉神社などの夏越 (なご) しの祓 (はらえ) が有名。お祓祭り。
御祓|goo辞書
(御祓祭は、一般的に神事であり、祭礼の一つとして斎行する神社もございます。)
見ての通り、先程一覧にした大阪の天満宮・住吉神社などの御祓祭についても書かれています。
つまり同じものの説明ですが、天満宮や坐摩神社などは日付が異なっています。
ただ、上のgoo辞書の説明も正しく、たとえば物部神社では毎年6月30日と12月31日に大祓祭(おおはらいさい)を開催しています。
【参考】大祓祭|石見国一宮物部神社
特に6月30日の大祓祭は夏越の大祓(なごしのおおはらえ)と呼ばれており、この夏越という言葉は他の神社の御祓祭でも見られるものです。
なお、同じ夏越の大祓でも、延喜式内小川神社では、少なくとも令和4年度は6月19日に開催されています(夏越大祓式)。
そして、12月の師走大祓式(しわすおおはらいしき)は、18日に開催されています。
【参考】祭事・神事|延喜式内小川神社
こうして見ると、6月と12月の両方で御祓の祭事を開催する神社でも「三十日(晦日)とは限らない」ことがわかります。
このように詳細は神社によって異なるものの「おおむね6月・12月に開催される祭事」と考えていただくと良いでしょう。
③:神社から出す災厄よけのお札
神社が授与する災厄よけのお札を「御祓」と呼ぶこともあります。
「災厄を逃れる」という目的自体はお祓いの儀式と同じで、それがお札という「物」になった場合も、同じように「御祓」と呼ぶということです。
特に有名なのは伊勢神宮の神宮大麻(じんぐうたいま)で、御祓大麻(おはらいたいま)と呼ばれることもあります。
神宮大麻については、それを入れる箱も含めて御祓と呼ぶこともあります。
お祓いの種類

お祓いの種類は、神社の「中」で行うものと「外」で行うものに大別できます。
ここでは、それぞれのお祓いの種類を一覧にしていきます。
神社の中で行うお祓い(ご祈祷・ご祈願)
神社の中で行うお祓いでは、以下の種類が主なものです。
- 厄祓
- 病気平癒
- 交通安全
- 新車祓
- 家内安全
- 業務安全
- 旅行安全
「安全」とつくものは、災厄が降りかかることを未然に防ぐ目的と考えてください。
神社の外で行うお祓い(ご祈祷・ご祈願・祭礼)
神社の外で行うお祓いでは、以下の種類が主だったものです。
- 開店・閉所清祓
- 地鎮祭
- 上棟祭
- 開通式
- 進水式
- 操業安全祭
- 除幕式
新しく何かを始めるものが多く、外から見ると「お祝い」に見えますが、やはり災厄を未然に防ぐ「予防」というべき目的もあります。
お祓いした方がいい人の特徴と条件

お祓いをした方がいい人の特徴と条件を一覧にすると、以下の通りです。
- 不幸が続いている人
- 運気が下がっていると感じる人
- 病気や怪我・事故が多い人
- 新車を購入予定の人
- 家や会社を新築予定の人
- 今年が厄年の人(数え年)
①〜③は現時点で「災厄が降りかかっている」ので、それを取り除く目的です。
④と⑤は、まだ災厄が降りかかってはいないため「予防」の目的で行います。
⑥は正確には厄祓いといいますが、この厄祓いとお祓いの違いは、次の段落で説明します。
お祓いは意味がない?ご利益がない人の条件

「お祓いは意味がない」と感じている方も、少数ながら見えるようです。
実際、以下のような方の場合は、確かにご利益がないことも考えられます。
- お祓いのご利益を最初から信じていない
- お祓いに過剰な期待を抱いている
- その困難がその人にとって必要なものである
これはおみくじやお守りも同じですが、信じていない人にご利益がないことは自然でしょう。
また「お祓いをするだけで今の病気がすべて消える」など、過剰な期待を抱いている場合も、当然そのようなご利益は期待できません。
そして、3つ目は特に重要で、そもそも直面する困難がその人の成長のために必要なものであれば、神がそれを取り除くことはよくありません。
「艱難汝を玉にす」という言葉もありますが、一見「災厄」に見えるものは、実はあなたを玉にするための「またとないチャンス」である可能性も、忘れないようにしましょう。
【参考】艱難汝を玉にす|コトバンク
お祓いと厄祓いの違いは?

お祓いと厄祓いの違いは「厄年の人が受けるかどうか」です。
厄年の年齢は、体力的にも環境的にも災厄が起こりやすい時期とされています。
このため、その「厄年の厄」を取り除くことを神様に願うのが厄祓いです。
つまり、厄祓いの対象年齢は「厄年のみ」となります。
一方、お祓いは厄年に関係なく「すべての年齢の人々が、自分に降りかかる厄災や穢れを取り除く」ことを願うものです。
つまり、対象年齢が「全年齢」となります。
厄年の人でも、たとえば新しく買った車に対してお祓いをするなど「対象がピンポイント」であれば、厄祓いではなくお祓いとなります。
【参考】厄祓いについて|神社本庁
ご祈祷とお祓いの違いは?

ご祈祷とお祓いの違いは、ご祈祷は神仏に対する「願い事全般」であるのに対し、お祓いは「厄災や穢れを取り除く」ものであることです。
つまり、お祓いの目的は「除去」であり、ご祈祷よりもお願いの内容が絞られています。
ご祈祷は願い事全般であるため、厄災や穢れの除去をお祈りしても良いでしょうが、その時点で内容は「お祓い」になります。
よりわかりやすく区別すれば、お祓いは「引き算」でご祈祷は「足し算」の願掛けと言ってもいいでしょう。
【まとめ】お祓いの意味は?

お祓いの言葉の意味自体は「ほぼ世間のイメージそのまま」といえます。
そのため「やる意味・ご利益」の方が重要な焦点となるでしょう。
お祓いは、やるべきかどうか少しでも気になっているなら、その迷い自体を取り祓うために受けていただく、というのも一つの考え方です。
特に新築の際など「周囲の不安を取り除く」ことにもつながるため、こうした場面ではぜひお祓いについて関心を持って調べていただけたらと思います。

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