文化財のご紹介
-
太田道灌の軍配団扇【ぐんばいうちわ】(社宝)
太田道灌が奉納したもので、栗色のいわゆる軍配団扇。銘がないので製作年代は不明ですが、室町時代の団扇を知るうえで貴重なもの。
-
銅鳥居
江戸時代の文化元年(一八〇四)の建立。高さ約五メートル。柱の直径約五〇センチ。柱には四百四十二人の寄進者と、その職業が刻まれていて、当時の職業や信仰状態がよくわかります。銅の鳥居は新宿区内で唯一のもの。
-
茶筌塚【ちゃせんづか】
抹茶をたてるとき、かきまわす用具の茶筌【ちゃせん】を集めて供養した碑。茶ノ木稲荷とゆかりがあります。
-
百度石
願をかけて百日間参詣することを、お百度参りといい、平安時代から行われた風習。百度石は、お宮と百度石の間を往復する目標の石。
-
説明板
境内にある、新宿区教育委員会の説明版。道灌の軍配団扇と銅鳥居を説明している。
-
力石
江戸時代から大正のころにかけて行われた”力くらべ”の遺物。新宿区内で年号(文政八年=一八二五)がはっきりしているのは、当社の一個のみ。最大は百貫目(375キロ)。
-
句碑
高台の当地から、くっきり浮かぶ富士山をながめてよんだ句碑で、明治三十六年八月の建立。碑に記された句は『動き無き 御代画にとらば ふじの山』。
-
名刀碑
「長光【ながみつ】」を模した刀剣像に、昇り神竜がまきついている神秘的な碑。明治三年建立。
-
楠【くすのき】(旧東京都天然記念物)
樹齢六百年といわれた神木で、戦災で焼失。現在その根元が残っています。関東では最も古く、最も高い楠として有名でした。
-
石橋
享保四年(一七一九)に建造。もとは市ヶ谷の大通りにあったものを出世稲荷の前に移しました。
-
時の鐘
江戸の市民に知らせる時報を打つ「時の鐘」の一つが当社にありました。朝夕、江戸市内八ヶ所で打ちました。この鐘は築地本願寺にあるといわれています。
-
道灌松
太田道灌手植えの松で、生えかわって戦後まで三代目が茂っていましたが、最近、惜しくも枯れました。